怪しいエコロジー
瑞です。普通なら枯れかけている60代終末の年齢ですが、親がつけてくれた名
前ですので、今もって瑞々しいの瑞がわたしの名前です。
さて、家庭から出るゴミで一番瑞っぽいのが・・訂正、水っぽいのが生ゴミ
ですが、我が家ではわたくしが生ゴミの処理係になっています。
処理の方法は至極簡単です。
地面に深さと直径それぞれ40センチばかりの穴を掘ります。それに台所から
出た生ゴミを放り込み、上から土適量をかぶせます。
1週間弱で穴が満杯になります。そうしたらその隣にまた穴を掘って生ゴミを
放り込み、土をかぶせます。
また1週間弱の時間が経過して穴がいっぱいになりました。2つ目の穴の隣に
3つ目の穴を掘って生ゴミ投棄。その穴も一杯になったら4つ目の穴。
最初の穴を掘って中3週間が過ぎました。さて、最初の穴の中はどうなってい
るでしょうか。掘り返してみれば魚の頭も骨も、野菜屑も、きれいに土に返っています。
真に「土より生まれ土に返る。」です。
5つ目の穴は掘りません。最初の穴を掘り直して再スタートになります。
カミさんは生ゴミが出れば蓋付きのポリバケツに入れるだけ。翌朝には亭主が
生ゴミを穴に入れ、ポリバケツはきれいに洗って元に返す。
かくて我が家からは生ゴミが外に出ません。生ゴミの焼却から発するCO2の
削減にいささか貢献しているのではないかと自負しています。
しかし、福岡市の今朝の日の出は7時20分過ぎ。わたくしが生ゴミを埋めるのはその前。
夜明け前の、薄暗いうちから老人が何かを埋めている。エコロジーというよ
りも、何やら怪しげな感じのする風景ではないかと、我ながら思っています。 (瑞)
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