瑞です。
先日は強い風が吹きました。我が家は高台にあるせいで殊のほか風
当たりが強いようです。
起きて新聞を取りに出ると玄関先にきめの細かな砂が溜まっていました。
春とともに黄砂がやって来たようです。
こども達が巣立ったお陰で、古いあばら家にも空室が出来、わたくしは個室持ち
の身分になりました。
と言いながら、玄関を入ってすぐ右側の小さな部屋で、窓は西に向いています。
陽当りは悪いし、夏は西陽で居たたまれなくなるし、昔であれば書生部屋とか
物置にしかならないような位置取りです。
余計なことですが、カミさんは2階の2室を寝室兼私財置き場とし、居間を
手芸の作業場とし、座敷と続きの部屋を作品の展示場としています。余計なことですが・・。
それはそれとして、わが部屋ともなれば愛着がわき、時には大掃除みたい
なことをします。
パソコンの裏側とか机の下とかを頭にブラシのついた棒でがさごそと搔くと、
溜りに溜まった綿埃が出て来ます。いささか不気味だけどなんだかぞくぞくする
ような、歪んだ心地よさを感じてしまいます。
西側に向いている窓は、この時期、春の偏西風をまともに受けますから、これに
乗ってくる黄砂もしっかりキャッチすることになります。放っておくと溝に黄砂
が溜まって、窓を開閉するごとにぎしぎしと嫌な感触になります。
この掃除をするときに必ず準備するのが濡れた雑巾と使用済みの割り箸1本です。
割り箸で雑巾を抑え、窓の溝を滑らせると極小の黄砂がすっきり取れます。何度か
往復させればそれで溝は湯上りのようなすっきりした状態になり、スムースな滑り
になります。
意味もなく窓を開け閉めして独り悦に入っている老人。「気持わるーい。」 はい。
(瑞)
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