大稲産業の子育て応援ブログ「子ブログ」

びったれ脅し

2009年10月19日13時49分

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　平成２１年１０月２０日
　びったれ脅し

　いくつくらいの時にこの言葉を知ったのだろうか。誰からこの言葉を教
えられたのだろうか。
　気が付けばいつの間にかこの言葉を使うようになっていた。

　朝夕めっきり涼しくなり肌寒ささえ感ずるのに、敷物は籐のまま。
着るものはＴシャツや半袖のシャツしか出ていない。

　秋物冬物はまだ押入れの衣裳ケースの中。そういう時に吹く強い秋の風を
びったれ脅しと呼ぶ。そういうように私は学んだ。

　びったれ。どういう漢字を当てたら良いのか分からないし、そもそもそう
いう漢字があるのかどうかも知らない。しかし、語感としては言い得て妙だと思う。

　何事も先送りにし、愚図でものぐさな精神の持ち主だが、そういう人間とし
ての弱みが魅力になっているような人。

　今年はびったれ脅しと言わないで済むように、我が家の籐の敷物は９月中に
収納し、カーペットは２週間ほど前に敷いた。

　敷いてしまえば敷物の大きさは気にならないが、保管するときにはいささか
長さを持て余す。

　籐にせよ、カーペットにせよ、クルクルと巻き込んでしまうのだが、長さが
２メートルを優に超すからへたな場所には入らない。で、そういう長尺もの専
用の押入れを作ってもらった。

　押入れの天井をぐっと高くしているから、巻いたものの頭を先に入れ、そのま
ま足元を押せば押入れの中に、文字どおり棒立ちの状態で収まる。

　この押入れのお陰で敷物の出し入れが楽になり、楽になったお陰で、一仕事で
あるには違いないが、まぁまぁ気軽に敷物の出し入れをするようになった。

　このことからすると、日々の生活をきちんとするためには、道具家具衣類さ
まざまの物を出しやすいように、入れやすいようにしておくことが肝要なようだ。

　しかし、見回せば身の回りにモノが溢れている。あれこれ理屈を並べるよりも
モノの数を少なくすることが、何にも増して優先すべきことなのかも知れない。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（瑞）

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