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重陽の節句

2009年09月11日10時25分

９月９日は救急の日でしたね。でも五節句の一つ、
重陽（ちょうよう）の節句でもあるんですよ。
でも、最近はこの日を祝うことはあまりないし、
知らない人も増えているのではないでしょうか。

五節句って…
　正月７日　人日の節句　(七草)
　３月３日　上巳の節句　(桃)
　５月５日　端午の節句　(菖蒲)
　７月７日　七夕の節句　(笹)
　９月９日　重陽の節句　(菊)

重陽って…
　中国では奇数は縁起の良い陽の数とされ、
一桁では一番大きな陽の数である９が月と日で
重なるということで｢陽の極まった数の重日」と
いうことで｢重陽｣となった。
　
菊の節句って…
　節句は行事と関係する植物の名前を冠して
呼ばれることがあり、重陽も秋を代表する花で、
邪気を払い長寿に効くと信じられていた菊が配
されています。

重陽の節句は元々は、自分や家族の長寿と一家
の繁栄を祈る行事で、菊の花の香りのお酒で
お月さまを愛でるお節句。

平安時代の初期に中国より伝来し、｢貴族→武士
→庶民｣へと広がり、収穫の節句・衣替えの時期
にもなっていったようです。

元来は旧暦の日付で祝われていた晩秋の頃の行事
です。
中秋の名月が旧暦８月１５日、その一月後の後の
月見(旧暦９月１３日)の４日前が重陽の節句、現
在では１０月末から１１月の日付に当たります。

現在の(新暦)の９月９日は、まだ菊の花の見頃では
ないし、作物の収穫も終わっていないし、衣替えに
は少し早いと季節感が合わなくなり、明治以降次第
に廃れてきたようです。
でも、｢重陽の節句」言葉だけでも覚えておきたい
ですね。

ちなみに、今年(平成２１年)の中秋の名月は、１０月３日です。　（T)
　

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